みろ歯科ブログ

2019/02/27:日本は口腔がん後進国?!

こんにちは。
宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の中島です。

先日、芸能人の堀ちえみさんが口腔がん(舌がん)を公表されましたね。
それ以来テレビでは舌がんについて取り上げられることが多くなり、当院でも「舌がんではないかみてほしい」などといった問い合わせが非常に多くなってきています。
私自身も衛生士学校で口腔がんについて学んできたものの実際に診療中に見分けることも見つけることも難しく、がんはそんなに身近にあるわけないだろう...と意識が向いていなかったというのが正直なところでした。
そこで、今回は口腔がんの実態について取り上げてみます☆

★部位疾患別にみたがんの死亡率は...?
1位 膵臓、2位 胆のう・胆管、3位 白血病、4位 肺、5位 多発性骨髄腫、...10位 口腔・咽頭、...16位 子宮頸部、...23位 皮膚
⇒膵臓は周囲がほかの臓器に囲まれているため通常の投影検査では発見できず、本人が自覚し検査した時点ですでにがんが進行し末期がんとして発見されることが多いです。
死亡率が最も低い皮膚がんは日常で見たりすることが出来るため本人でも迅速に気付くことができるといいます。
以上をふまえると、早期の気づき・早期の検診が死亡率に大きく影響しています。

★口腔がんは、罹った人の約半数(46.1%)が亡くなるがん!
口腔がん以降には、腎臓・膀胱・胃・子宮頸部・直腸・乳房・前立腺などがんができる部位としては聞きなれたものがあり、これらはすべて口腔がんより死亡率が低くなっています。
データに基づいて計算すると、国民1人につき年間に5~7回歯科医院に通っていることになります。
定期的に歯科医院で診てもらっている人も多いということや自分でもみられる部位であることにも関わらず、これは驚きの実態だとされています。

★かつて死亡率で並んでいた子宮頸がんとは大きく差をつけられている!
日本における口腔がんの罹患者数は年々増加しています。
口腔がんと咽頭がんと合わせた数字とはなりますが年間で約2万人まで増加し、そしてその2万人のうち約50~60%が口腔がんの患者だと予測されています。
この罹患数がどの程度なのかというと、皆さんもよく聞いたことがあるであろう子宮頸がんとほぼ同等です。
1980年頃までは口腔がんと子宮頸がんの死亡数は同じくらいでした。
現在のデータを見ると子宮頸がんの死亡数はほぼ1980年頃から大きく変わることないですが、口腔がんは増加の一途をたどっているのが事実です。
その理由として、子宮頸がんの方は人間ドックや定期検診が定着したり、ワクチンの開発が進んだりしたことで予防と早期発見・早期治療の体制が整ってきていることが考えられます。

以上に述べた口腔がんの実態や、堀ちえみさんの舌がん発見までの経緯などからみなさんも早期発見が何よりも大切ということがわかると思います。
あの時に診てもらえば、検査してもらえれば...と後悔したくはないですよね。
また「ただの口内炎だから」「薬の副作用だから」といった先入観は持ってはいけないし、経過観察をし続けることもよくないのです。
今回の報道をきっかけに、私を始めとしたより多くの人達が口腔がんの怖さや、身近にも起こり得ることなどを知ったと思います。
ぜひ患者さんにもご自身の口の中へさらに意識を向けてもらい、歯肉や歯だけではなく口腔がんの好発部位とされる舌もよく観察してただきたいです。
私自身も改めて口腔がんについて学び直し早期発見や早期治療へつなげられるように診る眼を養い、より知識をつけてこれから診療に臨んでいかなければいけないと思っています。

写真にもありますが、2週間以上経っても治らない口内炎がある、歯ぐきや舌、頬の粘膜に痛みがあるなど何か気になることやお口のお悩みがあればご相談ください!

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