みろ歯科ブログ

2019/02/06:なんとしても守りたい6歳臼歯

こんにちは。
宇都宮市みろ歯科、歯科衛生士の伊藤です。

今回は永久歯の中で最初に生えてくる歯、6歳臼歯についてお話ししたいと思います。

それぞれの歯には、役割、機能があります。どの歯が一番大切などの順序はつけられません。
それでもあえていうならば6歳臼歯でしょう。

6歳臼歯で歯並び、噛み合わせは決まります。
6歳臼歯が健全な状態で発育していくことが大切であり、それには幼児期から継続的な口腔管理が重要です。

・食べる機能は6歳臼歯しだい
食べると言う行為は、生きていくうえで不可欠なものです。
食べる行為は、捕食・咀嚼・嚥下という一連の流れの中で進んでいきますが、歯が最も関係するのは咀嚼です。
6歳臼歯は噛む力が一番大きいです。
噛む力の成人男性の平均値は約60kgに達します。
その他の歯では、第1小臼歯ではその2分の1、犬歯では3分の1、前歯では6分の1程度になり、永久歯の中で圧倒的に大きな力を生み出します。

・6歳臼歯がなくなると咀嚼効率が明らかに低下する
咀嚼効率とは、食品を同じ程度に粉砕するために必要な正常な歯が生えそろっている人の平均咀嚼回数と、ある被験者が必要とした咀嚼数の比率をパーセントで表したものです。
例えば、咀嚼効率が50%とは、正常な歯が生えそろっている人が10回噛んだ時に同じ粉砕状態にするために20回必要としたということです。
6歳臼歯一本なくなっただけでも、咀嚼効率は3分の2以下に落ちると言われています。
以上のことから、6歳臼歯を、健全に保つことは生涯を通じて食べられることにつながることが理解できると思います。

・生えたての頃の6歳臼歯で知っておきたいこと

①生えたての6歳臼歯は軟らかいため虫歯になりやすい
②毎日のホームケアでフッ化物の入ったものを使用して虫歯予防をすることが望ましい
③先の尖ったテーパー毛タイプやワンタフトブラシを使用する
生えたての6歳臼歯は歯茎に覆われていて、噛む面の溝が深くて複雑なため、乳歯用の短い植毛の歯ブラシでは溝に入った汚れまでは取れないことがあります。
そのため、毛先の尖ったテーパー毛タイプやワンタフトブラシを使う必要があります。
④シーラントが必要
噛むところの溝を埋めることで虫歯予防をすることが必要です。

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・6歳臼歯について
①6歳臼歯が永久歯の中で生えるのが早い
永久歯は、6歳臼歯か下の前歯のどちらかから6歳から8歳にかけて始まります。
6歳臼歯が生えてくると、次々に前方の乳歯が抜けて永久歯に生え変わってきます。
9歳から10歳になっても生えてこない場合は、なんらかの処置が必要な場合もあります。

②生えたての永久歯はまだ未成熟
生えたての永久歯は、石灰化が不十分です。
そのためホームケアでフッ化物配合歯磨剤を使ってもらうなどして、持続的に再石灰化されることが必要です。

③永久歯がすべて完成するには18歳ごろまでかかる
子どもは成長にしたがい、部活、塾、受験などで生活が忙しくなります。
規則正しく歯磨きする習慣をしっかり身につけるようにしましょう。
保護者の方ももう大きくなったからと子ども任せにしがちですが、少なくとも12歳までは歯磨きのチェックが必要です。

④食生活ををチェックする
塾や部活での間食やジュース、炭酸飲料水が歯の脱灰に大きくかかわるということを理解して食生活の見直しをすることが必要になってきます。

⑤自分の健康は自分で守る意識を育てる
永久歯が全部生えたら、それは大人への第一歩です。
子どもには、親に頼らず自分の体・健康は自分で守っていくよう努力してもらう。
保護者の方にはそれを見守ってもらう。
またそれを歯科衛生士がフォローしていきます。

6歳臼歯は一生使い続けたい歯です。
しかし永久歯の中ではもっとも虫歯になりやすい歯です。
そのため早いうちからのケアや予防が重要になってきます。
ご自宅でのケアが大切になります。
また定期的に歯科医院に通っていただき、虫歯のチェックやシーラントでの予防をして生涯自分の歯で食べられるようにしていきましょう。

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