みろ歯科ブログ

2019/01/16:研磨剤について

みなさんこんにちは。
宇都宮市みろ歯科歯科衛生士の佐藤です。

今回は研磨剤についてお話しします。

歯磨剤には「かきとる作用」によって清掃効果を発揮する歯磨剤に加え、歯ブラシ類による清掃力や歯磨剤による「かきとる作用」を補助的に助ける「浮かせる作用」を持つ、浸透材や清掃助剤といった科学的成分が配合されているものも増えています。

歯磨剤の情報については、パッケージの裏面にある成分の記載を見ることで得られるため、日頃から目を向けるようにすることが大切です。

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トータル配合量の多いカテゴリから上位に表示し、さらにカテゴリ内で配合量の多いものから表示するルールとなっています。
歯磨剤の清掃力はおもに研磨剤による「かきとる作用」によって発揮されます。
かきとる作用は歯磨剤に含まれている研磨剤の種類、硬さ、大きさ、形状、配合量などによって変化するため、私たちは製品によって異なる研磨力を実感しておくことが必要です。
そこで、アルミホイルを用いて簡易的な実験で研磨力を実感することをお勧めしています。
①黒アルミホイルに白い円を4つ描き、
やわらかい歯ブラシ研磨剤無配合歯磨剤A、
やわらかい歯ブラシ研磨剤高配合歯磨剤B、
硬い歯ブラシ研磨剤無配合歯磨剤A、
硬い歯ブラシ研磨剤高配合歯磨剤B
の組み合わせでそれぞれの歯磨剤を歯ブラシで30秒こする。

②それぞれの状態を比較して考察する。
この方法は、研磨力を相対的に比較できるため、患者さんが現在使用している歯磨剤と提案したい歯磨剤の研磨力の違いを示すことも可能です。
ここで重要なことは、アルミホイルが削れるからといって、歯質が削れる、傷つくからよくないというわけではないことです。
その患者さんに必要な清掃力をつけるための参考として考えましょう。
ただし、一般の市販品のなかには、明らかに強力な研磨粒子を配合しているものもあるため、患者さんが何を使用しているかは把握しておきたいものです。

歯科流通の歯磨剤の多くは低研磨〜無研磨で低発泡の製品が主流となってきています。
使用量も少量と指導する場合も多いかと思われます。
しかし、ご自分では磨ききれない患者さんでは、ある程度の研磨力や発泡剤の手助けを借りたほうがいい場合もあります。
特に、根面への研磨傷によるダメージを心配して研磨剤無配合歯磨剤を選択したために、まったく成果が上がらないようなミスマッチもあります。
逆に、ブラッシング圧の強い患者さんでは、研磨剤無配合歯磨剤を使うことで歯面への影響を抑えることも可能になります。

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