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ミロ歯科公式ブログ
2025.4.20
口腔機能低下症について
宇都宮市の歯医者さんが教える口腔機能低下症について
口腔機能低下症は立派な歯科疾患になります。
咀嚼、嚥下、発音、唾液分泌などの機能が複合的に低下することで、食事や会話に支障をきたす症状です。
ですが、歯周病や虫歯は的確なブラッシング指導と管理によって重症化を妨げられるのと同じように、適切なトレーニングを習慣化させることで口腔機能低下症も重症化を予防できます。
この度当院でも検査をさせていただいています。
早期発見、早期対応が重要になります。
主な症状としては
・食べこぼしが増える
・硬いものが食べにくくなる
・むせやすくなる
・口の渇きを感じやすくなる
・滑舌が悪くなる
・食事に時間がかかるようになる
まだ自覚症状がなくても口腔機能のどこかに衰えがないのかを調べさせてもらっています。
トレーニングによって予防や改善されますので一部を紹介をします。
それぞれ効果がちがいます。
鼻呼吸トレーニング
唇をとじて上下の歯を少し離し、鼻から息を吸って、鼻から息を吐くを5回繰り返します。
主に寝る前に行うことで、いびき防止の効果も期待ができます。テレビや本を読む前などに行うと意識付けしやすいです。
期待できる効果
・口腔内の乾燥を防ぎ、細菌を減らすことができます。
・舌苔の付着を防ぐことができる。
・鼻で深い息をすることで呼吸筋を鍛え、食べ物が気管に入ってしまった時にしっかり排出できるようになる。
・リラックス効果ある
・いびき防止
パタカラ体操
パ・タ・カ・ラを10回ずつ連呼します。1日3セット行ってください。準備するものも無いので隙間時間にやりやすいです。
期待できる効果
パ→唇で吸い込んだり、すするのが上手になり、食べこぼしも減ります
タ→食べ物を口の中で押しつぶしやすくなる
カ→飲み込みがスムーズになる
ラ→食べ物を口の中で丸めるのが上手になる
ガラガラうがい
ブクブクうがいだけでなく、ガラガラうがいを行うことで、喉の筋肉を鍛える練習になります。上を向いて5〜15秒ほどガラガラうがいをし、さらに水を溜めたまま鼻呼吸を3回行います。
うがい手洗いの時に一緒にやりましょう。
期待できる効果
・咽頭の筋肉が鍛えられ、誤嚥の防止につながる
・歯科治療中に、口の中に水を溜められやすくなる
・舌の付け根まで清掃でき、最近の繁殖を防ぎやすくなる
あいうべ体操
口を大きく動かして、『あー・いー・うー』と発音した後、最後に『べー』と舌を下方に突き出します。これを1日30セットを目安に行います。
隙間時間にとてもやりやすいです。
期待できる効果
・舌や頬を噛みにくくなる
・滑舌が良くなる
・口呼吸が改善させる(舌の位置が低いと自然と口が開いて口呼吸になる)
・ほうれい線がうすくなる
・血行が促進され顔のむくみが解消される
・舌を前に出すことで、いびき防止につながる(舌が喉のほうに下がっていると、いびきをかくようになる)
まとめ
口腔機能低下症は加齢と共に誰にでも起こりうる症状です。早期発見と適切な対応によって改善や進行予防が可能です。日常の口腔ケア、バランスの良い食事、口腔体操の実践など、自分でできる予防法も多くあります。分からないことなどありましたらお気軽にご相談ください。
栃木県宇都宮市 医療法人社団美歯会 みろ歯科宇都宮歯科診療所
歯科技工士 新良愛美