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口腔機能低下症の予防について

口腔機能低下症はどのような状態か知っていますか?

口腔機能低下症とは、口腔の筋力や感覚が低下することで、食事や会話、嚥下(飲み込み)に支障をきたす状態です。これにより、食事量の減少や栄養不良が引き起こされるだけでなく、社会的交流も減少し、生活の質が低下する恐れがあります。

また、嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎のリスクを高め、命に関わる問題にも繋がります。

したがって、口腔機能低下の予防や早期発見・介入が重要であり、定期的な口腔ケアやリハビリテーションが推奨されます。これらを通じて、健康寿命の延伸と、生活の質の向上を目指すことが可能です。

★口腔機能低下症で起こることって?

口腔機能低下症になると、以下のようなことが起こります。

・硬いものが食べづらい
・食事が長時間かかってしまう
・むせやすい
・滑舌が悪い
・食べこぼし

★口腔機能低下症ってどうやって診断するの?

口腔機能低下症の診断の方法は何通りかあります。

舌圧や口唇の閉鎖力、咀嚼力などの筋力測定や、唾液量や舌や頬の動き、さらに嚥下機能も関係します。

また、「オーラルディアドコキネシス」と呼ばれる、舌や唇の動きの速さ・滑舌の状態の検査方法もあります。

★誤嚥性肺炎と口腔機能低下症

誤嚥性肺炎とは、食物や唾液、胃液などが誤って気管に入る「誤嚥」が原因で発生する肺炎です。口腔機能が低下している方は、嚥下機能が低下しているため、食事中や会話中に誤嚥しやすく、その結果、気管や肺に細菌が入り、肺炎を引き起こします。

誤嚥性肺炎は、重篤な結果を招く可能性がありますので、嚥下機能の低下を防ぐ必要があるのです。

★みろ歯科の口腔機能低下症への取り組みって?

当院では、国より認可された「舌圧測定器」を導入しています。

舌は、発音や飲み込みに深く関係しており、舌圧が20Kpa以下だと、発声や飲み込みに問題が起きると言われています。

舌圧測定器により舌圧の低下を数値化し、数値が低い患者様に対して、家庭などでも行える舌のトレーニングを提案していく取り組みを、訪問歯科で開始しました。

★口腔機能低下症の予防策

口腔機能低下症には、以下の予防策が効果的だと言われています。

・禁煙
・こまめな水分補給
・継続的な歯科検診
・適切なセルフケア
・口腔体操の習慣化
・食事の十分な咀嚼

まとめ

前述したように、口腔機能低下症は、口腔の問題だけでなく、生活の質や、全身の健康にも影響してくる問題です。

ぜひ、予防策を実践し、口腔機能の維持に努めてみてくださいね。

心配なことがあれば、いつでもみろ歯科にご相談ください。

栃木県宇都宮市 みろ歯科宇都宮歯科診療所
歯科助手 磯邉

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