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ミロ歯科公式ブログ
2024.9.11
お子さんのお口の発達について
こんにちは、みろ歯科歯科衛生士の新藤です。8月も終わり、9月になりましたね。まだ残暑が厳しいですが、少しずつ秋を感じるようになってきました。夜も涼しくなり、秋の虫の音を感じ、月見をしながら読書等をして短い季節を楽しむのも一興でしょう。また、秋と言えばキンモクセイが咲き、その花の香りで秋と感じるのも多いですね。庭先にもし、キンモクセイが咲き始めてきたら、一層秋になったなぁと感じることでしょう。
さて、今回はお子さんのお口の発達についてお話させていただきます。
「食べる」「飲む」「話す」「その他:呼吸を助けるなど」は生活に密着したお口の機能です。そのため、子どもの日常生活でのちょっとした困り事や育児の悩みの理由がお口の発達不全によることもよくあります。
現状、このようなので問題、悩みを相談する時、保護者は身近な人に相談していることが多いです。歯科医院において、保護者にとってより身近で、相談しやすい「エキスパート」は歯科衛生士です。生活機能の困り事への指導や訓練は育児の悩みを解決するひとつの手助けになり、モチベーションの向上に繋がり、子どもたちのお口の問題をより早く良く導くことが可能になります。
まず、早期発見が重要な理由です。
①保護者が気づいていないことが多い
「食べる」「飲む」「話す」「その他:呼吸を助けるなど」といったお口の機能は人生の早い時期に習得し、生涯を通じてお口の健康の維持、増進に影響すると考えられています。しかし、この発達不全は、むし歯、歯肉炎、外傷(噛み傷)のように痛みをともなうことはなく、歯並び、噛み合わせの異常のように保護者の目に留まるものでもありません。また、各成長のステージで正常発達像も変化し、誤った機能を習得していたりしても本人や保護者が気がつくことは稀です。
②早期発見により最小限の介入で改善できる
機能と形態は互いに影響しあい時間の経過とともに問題は複雑になります。そのため、増齢にともない機能への対応だけでは難しくなり、形態の改善も必要になることが多いです。したがって、出来るだけ早期に機能の問題を見つけて気がつけるのが、最小限の介入で健全な成長発育の獲得を目指す事ができます。
発見方法ですが、難しいところもありますがいくつか例をあげます。
①お口ポカン(姿勢が悪く、口が開いている。)
②指しゃぶり
③うがいや吐き出しができない
④顎に皺が多い
⑤好き嫌いが多い、硬いものを食べない
⑥食べるのに時間がかかる、早すぎる
⑦飲み込み方がおかしい(舌がでる、飲み込みのが遅い。)
などが当てはまります。日頃、お子さんの食事風景、もしくは癖を見てこれは?と思った場合、かかっている歯科医院の歯科衛生士に一度相談してみるといいかもしれませんね。
また、「厚く腫れぼったく乾燥した唇」もこの発達不全のケースの1つです。
風邪も引いていない、耳鼻科疾患もない、いびきもない場合でも注意が必要です。
この厚く腫れぼったく乾燥した唇は、唇が完全に閉じられない、口呼吸のサインです。口呼吸には鼻呼吸障害による鼻性口呼吸、歯並び.噛み合わせによる歯性口呼吸、口の周りの筋肉の不調和や誤った呼吸習慣による習慣性口呼吸が考えられます。
もしこのような状態が見受けられたら、早めに歯科医院への相談をしてみてください。
長々とお読み頂き、ありがとうございました。お子さんの将来、健康なお口を目指して行きましょう!